幼児の救急救命講習にいってきました

幼児の救急救命講習にいってきました

消防署で開催される幼児救急救命講習会に参加しました。
子供の保護者、保育士、教職員向けの講習で、今回私が参加した回はファミリーサポート*1になる人が受けないといけない講習の一つにもなっていてそれに一般の人も参加できるって感じだったみたい。

みなさんの近隣の消防署でもきっとやっているはずなので、興味ある人は問い合わせてみてね。

ちなみに私は市報というアナログな手段で情報を得ましたがウェブとかでも調べられるはず。

ママ向けのためか、子供連れの人は事前にいっておけば500円で部屋の後ろで保育師さんに見てもらえました。
うちの子は母に家であずかってもらったけど、後ろで預かってもらってても歩ける子はママのところまできちゃってたから預け先がある人は一緒じゃないほうが集中できると思います。

お話ししてくれたのは消防署で実際に救命をされている方なのでとてもリアルというか、一人でも命をたすけるためにこれを伝えときたいっていう思いがすごく伝わってきました。

で、講習自体は無料で人工呼吸用のマスクの費用が300円くらい。約3時間。でも短く感じたよ。

乳幼児の救命は基本的には大人向けの救命とおなじなんだけど、乳幼児ならではの部分もあって今回参加するまでしらなかったってことが。
参加者はママとファミサポの人ばっかりだったけどこういうのはパパも絶対参加したほうがいいよ!
とはいえ今回は開催日平日だったんだけどね。子供用も会社とかでもやったほうがいいよ。

救急救命の方法は詳しくは蘇生のガイダンスとかを読んでもらうとして、ここでは今回聞いた大事な補足的なことを書くね。

若くて元気でも突然心肺停止することがある

まず最初に実際に心臓突然停止しておなくなりになった子供達のエピソードと、一般の人が医師資格なくてもAEDが使えるようになってから周りの人の一次救命のおかげで救われた命の例の動画でした。

なくなっちゃった子はまだ中学生とか高校生。なんかもう泣きそう。きつかった。でもほんと直前まで元気だった子が突然ってことがあるんだなってのと、倒れたときに周りの人間が救急処置をする大切さがよくわかったよ。

救急車がくるまでに応急処置をしてないと助からない

たおれてるひとが

  • 反応がない
  • 大出血
  • 普段通りの呼吸でない

このいずれかの状態だったらまずは迷わず救急車を呼ぶ。

119に電話したら応急手当をどうしたらいいかも案内してくれます。助けをよばないと応急処置で呼吸再開したとしてその後の処置がなんにもできない状態なのでまずは救急車を呼ぶのが最優先

次に一次救命処置。

突然の心停止で倒れてから救急車が到着して本格的に救命処置がおこなわれるまでの時間ごと生存率は4、5分なら20%、8分で10%

でも救急車がくるまでに一次救命行為があったら4分40%、8分では24%とかなり高くなる。

今は救急車の平均到着時間からすると居合わせた人が救命処置をしないと、ほぼ生存確率ないと思っていいくらい。

感染リスクや嘔吐物等で人工呼吸ができなくても心臓マッサージだけでもいいからやっとくべき。

救急車の到着時間は年々遅くなっている

1分でも早く救急処置が必要なのに救急車が到着するまでの時間は年々遅くなっている。
これは出動回数が増えているから。

一番近くの消防署から出動できなかったら、その次に近いところからと到着時間は伸びます。

講習中も出動のアナウンスが何回も聞こえていて、講習に同席していた隊員の方はすぐにその場から走り出しサイレン鳴らして救急車が出動していきました。

みんなしょーもないことで救急車呼んじゃだめだよ!

救急車よんだほうがいいのかなー?念のためよんどく?ってくらいのときはまず救急相談に電話してください。東京と大阪は短縮ダイヤルがあって「#7119」をダイヤルすると発信元の地域の救急相談センターにつながるのでそこに相談できます。子供の場合は「#8000」で全国の小児救急相談センターにつながるようになっています。

助けは指名する

緊急時の理想は、119への連絡とAEDをもってくるのを心肺蘇生と同時平行にやること。

人がまわりにいるなら必ず、「あなたは119に連絡してください、あなたはAEDを持ってきてください」と指名する。じゃないと誰かやるだろうみたいな心理が働いて人がいっぱいいても誰も動かないことがあるそうです。

そして蘇生は一分でもはやく。
結構つかれるので交代要員も確保できるのが理想です。

胸部圧迫方法は1歳以下の赤ちゃんは指二本で

大人の場合だと体のど真ん中、胸骨の下側を体の厚みの三分の一くらいおし下げる感じで骨の上から圧迫します。

圧迫のあと充分に離さないと血液が戻ってこないので早く押しすぎもダメです。

1歳以上の子供も圧迫は大人と同じだけど、人口呼吸の際は肺活量が違うので軽く胸が膨らむ程度で大丈夫。というか吹き込みすぎると肺が破れるそう。

1歳以下の乳児の場合は体がやわらかいので圧迫は人差し指と中指か中指と薬指の指二本で押します。人口呼吸が軽く胸が上がる程度でいいのは1歳以上の幼児の時と同じです。

心臓マッサージ30回のあとに人口呼吸2回を繰り返していくんだけど、こどもの場合呼吸ができなくての心停止のことが多いので人口呼吸からはじめてもいいようです。

疑わしきは圧迫しとけ

救命処置は時間との闘い。呼吸がない、反応がないという時点で心臓がとまってると判断して即座に救急処置開始が理想。

でも素人である自分がちゃんと状態を見分けられるんでしょうか?

実際素人が心臓がとまったことによる口パクバクや痙攣状態(死戦期呼吸)を、呼吸があるし意識もあるんではと見間違って119に伝え、なら救命処置いらないと判断されたのに隊員が到着してみたら……ってことがあるそう。この痙攣状態のときは胸までは動いてても腹部が連動して動いてないそうです。

もし心臓が動いてても心臓マッサージしたらどうなるか? 問題なしです! 研究結果でちゃんと実証されてるそう。

なので怪しいときは救命処置をおこなって、胸骨圧迫による痛さで意識を取り戻して意思のある反応があったらやめればいいってことです。

心臓マッサージで強く推すと胸骨が折れることあるけど、体の真ん中をちゃんと押しているなら肺に刺さることもないので気にしないでいい。ってか死ぬよりましだから、それで法的にも罰せられるようなことはないよ!

AEDがあれば必ず使う

AEDではこどもとは乳児を含む未就学児、大人とは小学生以上のこと。電気ショックが必要かどうかの判断や胸部圧迫の速度のアシスタントをやってくれます。

電気ショックは心臓が震えてる時に正常な状態に戻すために行うもので、心臓が完全停止してる場合には機械に必要ありませんって言われてしまいます。でもマッサージを続けることで電気ショックができる状態になることがあるので、その場合でもパットは装着したままにします。

AEDに子供用のパッドが入ってる場合はそちらをつかうんだけど、小学生以上はもう大人と同じもの。

子供向けは電圧が抑えられているので、大人に子供用使っても臓器を痛めるだけになってしまうそう。でも逆に大人用を子供に使うのはOKなので子供用パッドがはいってなかったら大人用でやってください。1歳未満の乳児に対しても大人用を使っても大丈夫です。

今回訓練用のAEDを使って使い方をおしえてもらったけど、数年経ってまったく忘れちゃったとしても電源入れると音声ガイダンスが出るようになってるのでそれにしたがってけばなんとか使えそうかなって感じでした。
そんな機会がないことを祈りたいですが。

AEDつかってる人の側からは離れて静かに

講習の予定時間を少しオーバーしてでも、講師の方が最後に紹介してくれた事例がとても印象的でした。

高校の野球の試合中最中突然倒れた少年。
偶然にも観客に非番の消防隊員が居合わせ、学校にはAEDが設置されているという幸運。
すぐに心臓マッサージと人口呼吸開始AEDももってこられました。

が、AEDの電気ショックが使えるようになるまでさらに3分を要しました。

なぜか?

その時の実際の音声をきかしてもらいました。
あたりは騒然、AEDのアナウンスが全く聞こえません。「離れてください!」という隊員さんの声。

そう、感電の恐れがあるので近くに人がいる状態ではスイッチが押せないのです。
AEDに充電された電気は時間が経つとタイムアウト。そして再充電までしばらく使えません

「ベテランの隊員さんだったから3分でパニック状態のまわりをしずめて使えるようになったんだと思う」と講師の方。
その方がいなかったらAEDがあったとして果たして使えたんでしょうか。

この例では幸いにも心肺停止から7分以上経過していたにもかかわらず、AEDで蘇生したあと後遺症も残らなかったそう。
それは倒れた直後からの救命処置があったから。

AEDを使ってる人のまわりでは騒がない、近づかない。パニックにならないよう周知徹底しておかないといけないと感じました。

数年ごとに講習を受けなおそう

今回の救急救命の講習はJRCガイドラインというのに基づいて講習内容がつくられているのですが、5年ごとにみなおされ細かいところが徐々に変わっていっています。

AEDも機械が変わっていきます。

数年経つと忘れちゃうので記憶を新たにするためにも2、3年ごとに受けなおしてくださいねとのことでした。

講習を受けて

「実際の人間の硬さは訓練の人形と大体同じくらい。赤ちゃんようの人形も、2ヶ月の子をマッサージしたことあるけど同じくらいだった」と講師さん……。
その子はどうなったの?助かった?って聞きたかったけど怖くて聞けなかった。

リアルさが身にしみる。

救命講習はこれまで車の教習所とか、免許更新するときにもやったきがするけど、さすがに実際に救命を行ってる人の言葉は重みが違いました。
お近くの消防署で救命講習しているなら是非参加してみて欲しい。

講習では気道異物の取り除き方についてもおしえてもらいました。小さい子供を持つ身としては、喉に何か詰まらせるこっちの方が遭遇率高い気がするのでしっかり覚えておきたいところ。

後日講習の修了証を郵送してくれるそうです。

参考資料
JRC蘇生ガイドライン2015

*1:ママが都合つかないときに子供を預かってくれたり送迎してくれたりする。http://www.jaaww.or.jp/service/family_support/



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