ベネッセの幼児向け英語教材、ワールドワイドキッズ(WWKもしくはWKEと略します)の教材に2019年4月からフォニックス教材が追加されました。
既存会員向けには同じく4月から追加分の教材のみの販売を行なっています。
幼児~高校生向け通信教育、大学・社会人向け動画学習サービスをはじめとする教育、育児、生活、語学・グローバル人材教育、シニ…
約3年前にワールドワイドキッズ からおうち英語を始めた我が家、散々購入を悩んだ末にやっぱりこの追加教材を買ってしまいました。という訳で初見の印象などをレビューしてみたいと思います。
追加購入を迷っている既存会員さんや、リニュアールされたワールドワイドキッズ の教材の事が知りたい新規購入検討者さんへの記事です。
- フォニックスって何っていう全く知識がない保護者
- 英語圏の子供と同じように5、6歳くらいからの英語の自独読みに取り組ませたい
- 英語の音の聞き分けができる耳を育てたい
- 電子教材はまだ使わせたくない
懐かしの黄色いダンボール。
本編も全部このダンボールで送られてきたんだよね。
ワールドワイドキッズのフォニックス教材とは?
私がお家英語を始めたきっかけはベネッセの幼児向け英語教材 <Worldwide Kids>(略してWWK)でした。
数ある幼児向け英語教材の中でもディズニーの英語教材ワールド・オブ・イングリッシュ(DWE)と人気を二分している定番教材です。
DWEとの違いなどは上記リンクを見てもらいたいのですが、ワールドワイドキッズ は特に近年の英語学習法でははずせないフォニックスを取り扱っている新しい教材というところを結構売りにしています。
フォニックスって何?って方詳しくは下記リンク先記事を見て欲しいのですが、現在の英語圏の学校ではまずはアルファベットを覚えた後フォニックスを習い自独読みにつなげていくというのが必須カリキュラムとなっています。
Phonicsについてのまとめーアナリティック・フォニックスとシンセティック・フォニックス
ただワールドワイドキッズのこれまでの教材内容(以降本編と呼びます)ではフォニックスを扱っているとはいえ、これだけではフォニックスの全てを網羅できていなくて、何か他にもフォニックス教材を追加する必要があるよねというのも散々言われてきたところなのです。
で教材発売から約10年、そんな声を反映してか2019年4月に満をじして(?)フォニックスの教材が追加されることになりました。
そんな訳でリニュアール前のStage1以上の教材を既に利用している既存会員は、この新規で増えたフォニックス教材のみを追加で購入ができるようになっています。購入はこちらで会員情報を入力してから買えるようになってます。
購入を迷っていた理由
英語圏ではフォニックスは5、6歳くらいから本格的に取り組み始めるもので、現在4歳半のういちゃんにはちょうどこれからいい感じの教材ではあるのですが、購入に関してはかなり迷いました。
- 他の教材で代用可能では?
- お値段
- 発売したばかりでどんな感じか全然わからない
です。
おうち英語をはじめた頃の私は教材についての知識がなくてどこから手をつけたら・・・・みたいな状況でしたが、今となっては海外からなんやかんや自分で取り寄せるようにもなり、フォニックス関連の教材もだいたいあれとかこれとか利用できそうかなという目星もある程度つくようになってきました。
なので自分で海外からお取り寄せしたり、英語圏の子供向けのアプリやウェブサービスを使えば代価可能だなというのと、そうすればお値段的にもここまでコストかけなくてもいいんじゃないかなという考えがすぐ頭に浮かんだんですよね。
でもフォニックスって結構お勉強要素が強くて子供ってあまり真面目すぎるものはすぐ飽きてしまいます。
その点ういちゃんが大好きなワールドワイドキッズ のおなじみのキャラmimiちゃん達が出てくるしなー。
でも何より新規追加ってことで事前情報が少ない。
口コミとかも全然あてにできない訳です。
というわけでもやもやととても悩んでおりました。
購入を決めたきめて
春先にワールドワイドキッズのワークショップに行ったのですが、その際に始まる前と後でスタッフの人が参加者向けに新教材のデモンストレーション映像を流したりしていました。そして自由に触ってみていいですよと教材を触らせてくれたんですよね。
これがかなりいい出来で、ういちゃんには好感触。
それでもまだ悩んでたんですけど、正直買って使ってみないと詳細がわからない。
結局自分の教材マニアとしての好奇心に負けました(笑
セット内容
DVD
2枚のDVDが入っています。
本編ステージの各DVDと同じく子供が集中できるよう短めに作られているようで、1が40分で2は30分の収録時間。
発音の際はネイティブの先生の口元が映されていて口の動かし方もバッチリ。
関連の英単語を並べていくものや発音を覚えさせるためのダンスつきのフォニックス。
この辺りはアナリティック・フォニックスとシンセティック・フォニックスの両方のいいとこ取りをやってる感じです。
参照:Phonicsについてのまとめーアナリティック・フォニックスとシンセティック・フォニックス
おなじみのmimiちゃんたちも出てきますが、アザラシみたいな丸い謎のキャラが出てきてそれがういちゃんにはかわいい〜と受けていました。
リープフロッグのフォニックスDVDみたいに子供向けにもうちょっとストーリー仕立てとかで間をもたせてたりするのかなーと思ってましたが、全編割とがっつりフォニックスですね。
参考:Phonicsに効果絶大、おすすめのDVDはLeap frog letter factory
とはいえ単音フォニックス、2音フォニックス、magic Eなどなどこの内容をこの時間内に収めようとするとそうならざるを得ないか。
定着させるためには何度も何度も見て欲しいところですが、最近ママのオススメとか滅多に聞いてくれないういちゃん。数回見たらもういいってなりそう。果たして繰り返し見てくれるか・・・。
まぁ文字と結びつけてくれるって言う意味ではDVDに接する時間少なくともあくまでこれを入り口って事にして他のテキスト教材の方に重点置いて取り組んでくれるならそれでOKな気もする。
Touch Dictionary6冊
タッチペンで触れると音が出るPicture Dictionary。
これは公式サイトの方に数ページ分の見本PDFが置いてありそちらからのキャプチャです。
単語のインプットとしては今まで本編の方にタッチすると音声がなるボード教材(sound playboard)とアプリ教材(旧Active card readerとCD-ROM)がありました。Active card readerは既にアプリ化していましたが、sound playboardも今作るんだったらタッチペンにするんだろうなと思ってた改定がきたね。
こちらインプットのみではなくて、ゲーム形式で遊びながらインプットの確認もできるようになっています。
ういちゃん的にはそこが一番気に入っているところらしい。
これね、ちゃんと音の聞き分けができてないと正解ができないんです。耳を鍛えるのにすごくいい。
ペン自体も小さい子でもかなり握りやすく設計されていて、タッチの反応もいい感じになっていますので一人で勝手に遊んでくれそう。正直どう考えても子供では扱いづらいカード型の教材よりこっちの方がいいですよ。
この本Picture Dictionaryだけではなくて中の数ページでmimiちゃんたちが出てくるストーリーもあります。これタッチペンでタッチしてどこを読んでいるか認識できる→暗唱から自独読みへという流れにはちょうどいいのですがうちのういちゃんには今の所あんまり興味ないみたいでスルーされてしまう。
picture dictionaryは親子英語界ではLongmanのLongman Children’s Picture DictionaryとかYoung Children’s Picture Dictionary Student Bookって言うCD音源つきのものやCD音源は別売りですがOxford Picture Dictionaryなどが人気です。
単語のインプットは重要ですからね。ピクチャーディクショナリーやフラッシュカードとか使ったりしてやらなければいけないことをこれでできるわけですね。よくできてるわー。
Talking Book4冊
タッチペンで触れると音が出る絵本4冊。
これは公式サイトの方にある見本のPDFからキャプチャしたものです。
末尾がatで変化する単語、shからはじまる単語、magic EといってEがあるのとないので読み方がガラッと変わるもの(例えばhugとhuge)、Iやyou,likeなどのフォニックスルールに当てはまらない読み方をしなければいけないsight wordを扱った4冊。
DVDにも同じ内容があって連動しているようです。
こちらもゲームができてういちゃんはそれが楽しいみたいです。
フォニックスパズル
正しい組み合わせだとつながるようになっているパズル。
例えばatという右側にbをつなげるとbat,cをつなげるとcatみたいな感じ。
左側が10枚でそれぞれ裏表、右側が5枚でこれも裏表での組み合わせ。
タッチペンでタッチすると音が出るようにもなっています。
私的にはもっといっぱいピースがあってもいいのにって感じですがそうすると子供的には難しくなりすぎるのかな?
実際にういちゃんに遊んでもらったところ、正しい組み合わせを作るのにかなり手間取っていました。慣れて覚えてくると早くなってくるかもしれないけど、未就学児向けだとこの辺りのレベルが妥当なのかも。
音は出せませんがこう言うカード型パズルは色々売られています。
ワークブック
4歳以降くらいのお子さま向けのワークブックです。
同じアルファベットのところを色塗りましょうみたいな。
うちのういちゃんは見た瞬間やりたいやりたい!と猛烈に食いついていましたが、はみ出さずに色を塗るとかは4歳児でもまだまだ難しいかもしれない・・・。
コピーしてなんども繰り返しやってもらおうかなと思っています。
未就学児向けのこういうワークブックとしてはBrainQuestとかBig Preschool Workbookなどが有名ですね。
ポスターと保護者向け声かけシート
このポスターはなんか見覚えがあるなと思ってたけど本編教材の方にも同じデザインのポスターがありましたね。4月以降のリニュアール教材では初めからタッチペン対応のこのポスターに変更になってるんだと思う。
こういう風にタッチペンで使ってもらえるんであればペン対応の方がいいとは思うんだけど、使ってもらうためには貼る場所を子供の手がとどくところにしないといけないっていう問題がある。
多分うちでは壁には貼らないな・・・・。
声かけシートも日常生活では日本語を基本にしているうちではあまり活用できなさそう。
どっちもおまけくらいに思っとこ。
第一印象レビュー
まだ届いて数日って感じなのでこれから使い込んでいくうちに色々思うところが出てきそうではあるけど、第一印象としては・・・・
かわいいは正義。
これですね。
うちのういちゃんはかわいくないからっていう理由で拒否とか最近あるので、届いた教材見てやったーと喜んでいるし子供に気に入ってもらえるデザインって大事だよねと思う。
なんだかんだ言ってもmimiちゃん好きだもんね。
フォニックスは英語圏では5、6歳くらいから本格的に取り組まれているんだけど、この教材に関してはもっと低年齢からでも取り組めるように配慮がかなりされているなという印象。
全体的にphonicsのルールを覚えさせるためというよりはPhonological awareness(音韻認識)といって英語の音素や音節を意識させるのを主目的としたカリキュラムだと思われます。
参考:フォニックスだけじゃダメ? フォノロジカル・アウェアネス(Phonological awareness)やフォネミック・アフェアネス(phonemic awareness)とは
英語の音韻や音節がもし身についてないと英語を正しく聞けない、正しく音と文字を結びつけれないという事でまずはじめにやっておかないといけないものとされています。
かといって幼児向けだからって内容が極端に簡単になっているわけでもなく、完全に理解できるのはやはり5歳以降なんじゃないかなーと思う。教材の想定対象年齢(ネイテブ5、6歳)相当だと思います。
私なんかはもうちょっとボリュームが欲しいなーとか思いますが、日本国内に限ってはここまで踏み込んだフォニックス教材で未就学児向けって今の所他にないはず。
フォニックスに関してはスマホやタブレット向けのアプリや学習サイトが近年だと充実していていて、英語圏の子供達はそちらを利用している子が多いようです。日本のアプリ市場でも利用できるようになってきてはいますが、そういう新しいメディア利用は何歳からなら大丈夫みたいな指針がはっきりしていなくて、低年齢での電子教材の利用は抵抗感を覚える親もまだまだ多いです。
そういう低年齢層向きにはかなりいい教材なのではと思う。
- フォニックスって何っていう保護者
- ネイティブと同じように5、6歳くらいからの英語の自独読みに取り組みたい
- 英語の音の聞き分けができる耳を育てたい
- 電子教材はまだ使わせたくない
以上ファーストレビューでした。使っていくうちに気づいたことなどがあればまた追記していきたいと思います。
今回追加されたこちら以外はいままでと同じ(おもちゃの形状などは安全を配慮して若干変わっていっているけど)なので他のステージも気になる方はこちらを見てね