うちはパパが英語できるようにさせたいって言ったのがきっかけで、そのタイミングからはじめたので英語教育は1歳半からです。
熱心なママさんはお腹の中にいる頃や0歳から英語教育をスタートしているみたいで驚きです。
でも逆に日本語を習得する前にはじめちゃうと日本語が遅れたり混ざっちゃうからよくないって人もいます。
英語教育を赤ちゃんの時から始めたほうがいいっていう説
日本語も身についてない赤ちゃんのうちにはじめたほうがいいっていう説の支持者のほとんどは、ワシントン大学のPatricia Kuhl教授の「赤ちゃんと言語習得に関する研究」をベースにしてるみたいですね。
人の言葉の臨界期は7歳くらいだそうで、例えば人間の言語に触れることなく赤ちゃんの頃からターザンのようにジャングルで育っちゃうと7歳を過ぎているとどんなに教育しても喋れるようにならないそう。
この人の研究ではさらに1歳までの赤ちゃんの時期の重要性をのべてて、自分が置かれてる環境でよく耳にする音を聞き取るようになり、逆にそうでない音に関しては聞き取れなくなっていくのだとか。
なので“r”と“l” とか“f ”や“v”など日本語にない音を聞き取れなくなる前に英語を始めさせましょう……っていうのよね。主に英語教材を売ってる人たちが。
TEDの動画が有名(日本語訳あり)
パトリシア・クール 「赤ちゃんは語学の天才」 | TED Talk | TED.com
5歳までなら大丈夫?
日本での研究だとこれが興味深い。
小学校英語教育を視野に入れた、子供の絵本の読み聞かせにおける理解過程の解明
KAKEN — 2011 年度 実績報告書
この研究をされてる佐藤久美子教授はNHKの基礎英語(小学生むけ)や英語であそぼ(幼児むけ)の番組の監修もされてる方。
で、この研究では英語歌と絵本の読み聞かせをCDを使ってやってみて読み聞かせの方が効果が高いってのと、5歳以上の子では英語音の獲得に明確な差が見られないとのこと。
5歳からでも大丈夫?
じゃあ5歳からじゃ手遅れなのだろうか?
まぁまずなにをもってバイリンガルと定義するのかっていう問題があって、発音が多少母国語なまりでも英語しゃべれるってのを含めて「母国語のほかに英語でもコミュニケーションとれる人」をバイリンガルっていうんであれば大人になってから勉強して英語話せるって人は世界にいっぱいいるのよね。
発音に関しても発音矯正の専門家やプログラムがあって後天的に理論手法によって獲得させるっていう方法もあります。が、そもそもルーツが様々な人が集まっている英語圏では実はあまり英語の発音については重視されずにきっちり意思疎通ができるかという点が満たせていれば良いという考え方が主流のようです。
学習をさせるためにはDVDやCDをかけ流すだけじゃだめ
英語教材の営業によく使われる冒頭のPatricia Kuhl教授の「赤ちゃんと言語習得に関する研究」なんですけど、この人の論文の中では社会的関わりが大事で、人との関わりがなしでCDやDVDだけかけ流しても学習効果はないとも言ってるんですよね。
もちろんどんな内容か、どれくらいの期間みせたのか、何を学習させようとしたのかなどによる差が考慮されてないようなので一概には言えないんでしょうけど。
英語教材を売りたい側としてはこれ出せないよね^^;
けど教材にも保護者向けに、かけ流すだけじゃなくて映像で出てきたおもちゃでお母さんと英語で遊んだり、英語絵本の読み聞かせをしたり、日常生活でも英語でやりとりする機会を作ってみましょうってのは教材ガイドに書いてたりする。
DWEは中古も多いけど、正規購入してイベントに参加したり遠隔の英会話レッスン受けないと意味ないよっていわれてるのも一理あるなと思ったり。*1
つまり小さいうちに英語が身につくかどうかはお母さんのがんばり次第ってこと?
早く英語教育をはじめたことによる弊害は?
早くに英語教育を始めたことによる弊害ってのはあんまりないと思う。
なぜって今までに英語の幼児教育はじめたせいで害が出てたらもっと問題になってるはずだから。DWEなんて発売から約30年、もうそれはそれはたくさんの生身の実験体(超失礼)がいるはずですからね。
日常生活も全部英語でとか、テレビも英語でしかみせないとか極端な事をしてたらそら日本語不自由にもなるでしょうけど。ごく普通の一般家庭でごく普通の生活の中でやったらどうなるかってのはかなりの数のお子さんで実証済みなわけですよ。
そして結果としては多少なりとも英語が身につく子もいるけど、続かないっていうケースも多いっていう現実ね。
なにより子ども自身がいやならやだって言えるようになりますから、良くも悪くもそこを無視して続けられない。
それでもお母さんの押し付けが強かったら子供の性格が……とか、英語にこだわるあまりそれ以外の経験をさせないってのも、それ英語以前の問題であって、英語関係のみならず何かしら問題ある接し方を普段から子供にしてる可能性があるよね。
小さいころから触れてると英語への親しみは確かにわく
私自身子供の頃、車のなかのBGMとして母にマザーグースとか英語歌のかけながしをされてました。幼稚園から小学校くらいまでの間。いまだに暗記しているものも。
それで発音はよくなったんだかどうかわかんないけど、ネイティヴの英語の先生やカナダのホストファミリーにはちゃんと言いたいことが通じた。
最近youtubeなんかで英語歌を娘と一緒にみてたりするけどすごい懐かしい。私は結局まだまだ自信もって英語が喋れるって言えるレベルにはなってないけど、聞いてた当時のことを思い出したりして英語歌が懐かしい。
いったん英語から離れちゃった子でも小さい頃身につけた英語耳は無駄にはなってないみたいで、中学生とかで本格的に英語に取り組むときにも小さいうちから英語に触れてたこのほうが苦手意識がすくないのか英語の成績が良い傾向にあるみたい。*2
日本語コンテンツのアニメにまけて教材をみてくれなくなるという問題、もの心がつく前くらいから英語に触れているとそれがあたりまえであり、英語コンテンツを見ることがむしろ楽しみになるので続けやすいというのは確かにあります。
その子にとって日本語コンテンツに負けないくらい楽しめるものを英語で提供できるかがポイントとなりそうです。
結論としては早いに越したことないけどいつでもいいのでは
私はそもそも英語教育へのスタンスにも書いたけど日本に住む限り子供のころからバイリンガルはまぁ無理とおもっていて、今のところ英語耳だけ作っておきたいなっていう感じ。
しかしその英語耳でも英語発話の指導してる専門の人からすると、小さい頃からききながしやってて英語しゃべれる子でも発音はネイティヴにはほど遠いって言ってる人も。なのであんまり期待しないでおこう。
そしてそういう指導者がいるってことは大人になってから理論的に正しい発音を身に着けることも可能ってことです
うちのパパはもうちょっと夢見ちゃってるかもしれないけど^^;
子供の頃のほうがなんでも覚えが早いのは確かなんだし、日本で教育を受ける限り英語は避けて通れない道なので早めのうちから親しんどくにこしたことはないと思う。
別にお高い英語教材をかわなくてもCDつきの英語絵本ならお安く手に入るし、平日毎日Eテレで放送されてる英語であそぼなんかを見せるだけでもいいので、早めに英語に触れさせたほうがいいよね。
そういえばベネッセのこどもちゃれんじぷちとかのDVD教材って、すべて音声切り替えすると英語音声にできて字幕も出せるんだそう。
教材と連動しているDVDの「日本語⇔英語 音声切り替え機能」とは、どのような機能ですか。 | よくあるご質問|ベネッセのお客様サポートページ
うちはちゃれんじとってないけどそれ知ってちょっといいなって思っちゃった。うまいなベネッセ^^;