動物園に象がいるのが当たり前の時代は終わっていた

春になって陽気もぽかぽかしてきて絶好の行楽シーズンになりました。

うちのういちゃんを連れて天王寺動物園に行ってきました。

天王寺動物園は大阪市内にある市立の動物園で2015年には開園100周年をむかえたという歴史ある動物園です。
建物も老朽化してたりしましたが、10年ほど前から展示施設のリニュアールや企業とのタイアップなどで立て直しをはかりすっかり様変わり。今はお子様連れからカップルにも安心のちょっとこじゃれた感じになっております。

ういちゃんがうまれてから何回か連れて行ってるけど、今回ひさしぶりにいったらレストランがリニュアールされてました。
前は昭和感あふれてたのに今風のカフェっぽくなってる!メニューもお子様向けにシロクマをモチーフにしたカレーやオムライスなんかが。

うちのういちゃんはオムライスをたのんだのですけど、くま部分には「あとで」と手をつけずにまわりの卵だけたべてごちそうさまって。おいおい、かわいそうで手をつけれないのはわかるけどそれはだめだよ。

そんな感じで新しくなったものもあれば、なくなっていたものもありました。
それは1月に亡くなったという象。

今回いってはじめてしったのですが、1月に象が亡くなったというお知らせとともに象の展示エリアへの道は封鎖されていました。

あらー、動物園といえば象というくらい代表的な動物の一つなのになぁ、残念。

帰ってからも「象さんいなかったねー」と、ういちゃんにもよほど印象を残してしまったのか何度も言われました。
そこでこの先どうする予定なのかな?とちょっと調べてみて私はさらにショックをうけるのでした。

動物園から姿を消すゾウ、未来の子どもたちは国内で見られない可能性も

現在野生の象は象牙のための乱獲により激減。絶滅危惧種としてワシントン条約での規制が厳しく輸入はできなくなってしまっているそう。

そして国内での象の繁殖も成功事例が少なく、象の飼育頭数の増加にそんなに希望がもてないみたいです。
天王寺にいた象にも繁殖計画はあったもののお相手がみつからなかったそう。

象の寿命は長いものの、新しい象が国内にほとんどはいってきておらず高齢化がすすんでいます。
上記リンク先の2016年の記事に「10年で7つの動物園からゾウが姿を消した」とありますが、天王寺動物園もそのあとに続いてしまったのね・・・。

そもそもが動物園は野生の動物にとって決していい環境とはいえませんが、絶滅危惧種となればなおのこと環境に配慮が求められます。

現在新たに象の輸入が認められる可能性があるのは繁殖が可能で、「群れ」で暮らし、そのための広い敷地があるというなるべく本来の生育環境条件であること。
これを満たすための土地がない、ご予算がないっていう動物園にはなかなか厳しいものです。

私、動物園で象さんにあえるのは当たり前って思ってました。
けどいつのまにかそうじゃなくなってたのね。

こちらは2016年に行った時の天王寺動物園の象。去年(2017年)もいってるのに象の前では写真撮ってなかったみたい。それくらい当たり前にいて、いつでも会えるものだと思っていたのです。

そしてワシントン条約により守られているのは象のほかにもトラ、オラウータン、ゴリラやサイ、イルカなど。私の子供の頃に何度も見た動物たちが、子供やその次の世代の子たちには見せられなくなる可能性があるのです。

「象さんいなかったね」

何度目かのういちゃんの言葉になんだか無性に哀しくなってしまいました。

動物園で動物を飼育すること自体への批判は確かにわかります。でも、今私がこんなにも泣きたい気持ちでいるのは、子供のころから身近に感じていた、自分の目で見てきた動物たちだからだと思います。

今から私がしてあげれることはあるでしょうか?

パンダのイメージがつよいWWFですが象やトラなど絶滅の危機にある野生動物たちの生息状況の調査や、保護区の拡大、密猟・密輸の監視と防止など、さまざまな保護プロジェクトを行なっています。

習い事とは違って普段から家庭の中で英語を取り入れた生活をすることで子供の英語力を培うというとりくみのことを「英語育児」や「親子英語」と言います。
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