現在英語圏で子供達の文字の読み書き習得のために導入されているフォニックス(Phonics)。
フォニックスで基本の読み方を覚えたあとに取り組んでいくのがsight wordsといって、フォニックスのルールから外れる単語の読みへの取り組みです。
フォニックスって何?って方はこちらからね。
参考:Phonicsについてのまとめーアナリティック・フォニックスとシンセティック・フォニックス
5歳になるうちのういちゃん、フォニックスはまだ部分的にしか身についてないよう。まだまだ怪しげで決して覚えたということはないのですが、もう少ししたらsight wordsにも取り組んでいこうかなと思っています。
ということでsight wordsについて調べましたのでまとめときますね。
sight wordsってどういう意味?
sight wordsは直訳すると視覚単語。
ルールを覚えれば読めるフォニックスと違い
・規則性から外れるから文字を見て覚えるしかない
・絵では表しずらい単語(代名詞、形容詞、副詞、前置詞、接続詞、動詞など)だから文字で覚えるしかない
・よく見かける頻出語
からsight wordsと言われているらしい。
ちなみにリストにある全てがphonicsルールでは読めないっていうわけではありません。
sight wordsのリストはいくつかあってDolch word listやFry Word Listなどが有名です。
英語圏の学校では必ずsight wordsのリストを覚えるという宿題が出されます。
よく見かける順に覚えていった方が学習効率はいいですもんね。
日本でいうと「小学校●年生で覚える漢字」っていうあれね。
単体で見かけるのが多いだけでなく部首など漢字のパーツとして他と組み合わせる字ほど先に習うことになってますよ。
いつ頃から取り組みはじめるのがいいの?
英語圏の幼児教育現場ではフォニックスを3、4歳くらいから初めてsight wordsは5、6歳くらいから取り組み始めるという感じの目安。
現在のところフォニックスを先に習得してから取り組む方が良いとされています。
これは先に丸暗記のsight wordsをやってしまうと、ルールにしたがって読むフォニックスの習得で子供に混乱が生じてしまうのと、音韻認識の発達に悪影響があると考えられているからです。
音韻認識についてはこちら
フォニックスだけじゃダメ? フォノロジカル・アウェアネス(Phonological awareness)やフォネミック・アフェアネス(phonemic awareness)とは
Dolch Words ドルチワードリスト
1940年代にエドワード・ドルチ博士がまとめたリスト。
代名詞、形容詞、副詞、前置詞、接続詞、動詞で構成されていて、名詞は入ってません。
名詞はあえて入れてない、らしい。
よく見る名詞は時代や地域で違うでしょ?ってことで別途名詞だけのリストが作られてはいますけどね。
1年生で学ぶsight word、2年生で学ぶsight wordみたいに学年別にリストになっています。
Dolch Wordsは幼稚園から小学校3年生までのリストがあって、
これを全部覚えると一般的な子供向けの本の80%と大人向けの文章の50%が読めるようになるらしいです。
Fry Words フライワードリスト
1950年代にエドワード・フライ博士がまとめたリスト。
Dolch Wordsからの拡張版なのでかぶるものも多いですが、名詞も入っていてドルチより高学年まで対応の頻出単語リスト。
1980年にリストは更新され、より新しい単語頻度に基づいて単語が追加されています。
Fry Wordsのリストの方が単語数が多く、1stから10thまでのリストがあります。
1リスト100語づつ、計1000語。
これを覚えると一般的な本、新聞、ウェブの単語の90%を読むことができると言われています。
でどのリストを使えばいいのか?
英語圏でも学校によって(というより先生によって?)どのリストを使うかまちまちのようです。
最初にDolchをやって次にFry Wordsとどちらもやる場合もあるし、Fry Wordsのほうがリスト数が多いので最初からこちらをってこともあるみたい。
そして何より最低限覚えておいたほうがいいという単語リストであって
これ以外を覚えなくてもいいってわけでも決してないので、
あくまでも指標にってことです。
sight wordsの教材
リスト自体はネットで検索すればリストを掲載してるサイトがいっぱい出てきますし、プリンターさえあれば無料でFlashカード(暗記用カード)や学習用プリントを印刷できるようになってたりもします。
例えば
まぁカードを作るのがめんどくさければカードが売られているので買っちゃってもいいと思いますが。
とはいえ名詞とちがって「the」って何?「at」って何?みたいな感じで
1語だけ覚えても意味不明なので
flashカードだけやってもしょうがないのですよね。
文脈と一緒に教える必要があります。
最初のsight word本として評価高いのが Scholastic 社のペーパーバック絵本シリーズ。
こちら子供の読みの取り組みにはまずこれからっていうくらい有名です。
うちも買ってありますがあまりういちゃんの好みには合わなかったのかまだそれほど活用はできておりません。
これとphonicsルールで読める初心者本をいくつか併用する感じで読みの取り組みをスタートするといいと思います。
学年ごとの100wordワークブック。
ということはFry Wordsリストの方ですね。
Flashカード以外にはゲームをしながら覚えていけるようなのとかもある。
アプリ
最近だと学習アプリもいろいろ出ています。
iOS(iphoneやipad)向け
App storeで「sight word」で検索
Android向け
google playで「sight word」で検索
こんな感じで色々出てきます。
英語圏の子供なら絶対に通る道なので教材には事欠かなさそうですね。