英語の試験といえば英検、TOEIC、TOEFLくらいしか知らなかった私。
最近では大学受験がらみで民間試験を利用するとかの話もありGTECなどの比較的新しい試験も注目されています。
うちの子に受けさせる予定はまだありませんが、特に小さい子供向けの試験も増えてきているみたいです。
むしろ英語の試験の種類がいっぱいありすぎてよくわからなくなってきましたのでまとめてみました。
小さい子を持つ親かつ地方民としての受けやすさ(受けさせやすさ)も検証してます。
今回は中学生くらいまでの子を想定した英語テストのみです。
高校生以降編はまた別記事に(私がくじけなかったら)まとめる予定です。
いずれも8%税時のお値段で記載しています。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
英検Jr
2015年に名称変更されるまで児童英検と呼ばれていた試験です。
日本で抜群の知名度を誇る英検を運営しているのと同じく日本英語検定が実施している試験。
最近では英検を小学生で受けるのも珍しくなくなってきています。
でも、英検って想定している受験者は中学生以上なので、英語だけではなくて社会や科学の基礎知識などがないと難しいのでは?と思われる内容も出題されます。環境問題とか政治の話題とかインターネット関係のこととか。
ということで主に小学生の子供向けにBRONZE、SILVER、GOLDという3段階でレベル分けされたテストがあります。
小学校での英語導入もあって小学校低学年以降が受験目安となってますが英語力自体はネイティブ換算だと赤ちゃんレベルから。
リスニングのみのテストです。
こちらオンライン版があって、個人でおうちからPCやタブレットで受けさせることができます。
受験は決められた日時はなくていつでもOK。
というわけでもしおうち英語にとりくんでいる未就学児にうけさせるのを検討するのであればまずはこれがよさそう。
オンライン版以外にペーパー版と学校単位でのテストバージョンがあります。
英検jr(オンライン版)
テスト受験料だけではなくてオンラインラーニングも一緒になったパックを販売していて商売がうまいなと思います。
テストだけだとBRONZE 2,300円/SILVER2,500円/GOLD2,700円。
オンラインラーニングと受験がセットでも1ヶ月利用コース4000円くらい~6ヶ月利用可能なコースで7000円くらいと割と良心的なお値段かな。
個人のお申し込みの他、グループでの申し込みもできるようです。
タブレット版で受ける方がたぶん面倒がなくて簡単です。
ペーパー版(グループ)
ペーパー版は1グループ5人以上の受験者がいれば申し込み代表者がきめた会場で受けれるようです。
受験料はBRONZE 2,500円/SILVER 2,700円/GOLD 2,900円とオンライン版よりちょっとだけお高い。
小規模な英語教室とかで受験手続きを先生がまとめてやってくれたら楽かなーみたいな感じでしょうか。
学校版
英検Jr.学校版は、児童の英語能力の調査・研究を目的として1994年に創設した英検Jr.の特別版です。創設以来の受験データを基に、教育の現場でご活用いただけるよう教育関係者向けに特別なカスタマイズをしたものです。
小学校での英語教育向けにカスタマイズされたもの、らしい。
なにがどうちがうのか・・・、費用感などは学校からしか申し込めないみたいなので詳細はよくわかりません。
小学校で受けるんだと思います。
国連英検ジュニアテスト
国連英検の子供版。
国連英検は国際的な社会情勢とかが英語で理解できてるか的な試験。普通の人だと日本語であっても難しそうな内容が出てくるのですが、それの子供版ってどんな感じでしょうね・・・・。
A、PreA、B、C、D、Eの6段階がありリスニング重視の試験です。
Eが一番下で試験時間30分。年長さんで受験している子が多いようです。
公式サイトがいまいちいけてなくて詳細がわかないのですが、下のグレードは個人で自宅受験をできるというのをブログで見かけたのでできるんでしょう。
サイトを見ても申し込み方法がわからないので個別にお問い合わせをするしかなさそうです。
2,700円(各級共通)
おそらくほとんどが英語教室などの教育機関で団体受験で利用されていると思われます。
JET
JETとはJunior English Testの略。
だいたい幼稚園から中学生くらいの子を対象としたテストで出題レベルとしてはネイティブの赤ちゃんから小学6年生相当の英語力。
公式サイトには
JETはTOEIC Bridge®からTOEIC®TESTを目指すコミュニケーション英語能力の学習進捗度を確認するテストプログラムです。
という記載があります。
TOEICテストを創設したのと同じ人がつくっており、つまりTOEICの低年齢層版ということですね。
一番下のStarter Plus(7-8級)ではリスニングのみでBasic (6級)からreadingが追加されます。
Starterの英語レベルはネイティブ6ヶ月~1年6ヶ月とかなり低年齢層となっていて、試験も全25問 30分と子供の年齢を配慮したものになっているみたいです。
受験料は級によって若干違いますがいずれも3000円前後とわりと気軽に受けれそうです。
ただし今の所オンライン版がなく個人で申し込んだ場合の公開受験会場が非常に少ない。
おそらくほとんどが学校や英語教室とかの教育関連で団体受験で実施されているんだと思います。
最新の情報は公式サイトで確認してください。
ケンブリッジ国際児童英検(YLE)
YLEはCombridge Young Learners English Testsの略なので日本語では「ヤングラーナーズ英語検定」と言ったりもします。
ケンブリッジ英検は日本ではあまり知られていないのですが、世界的には有名でヨーロッパの非英語圏の学生はみんな受けているくらいの知名度。日本での英検の立ち位置に近いです。
それの幼少版がケンブリッジ国際児童英検。日本の英検jrみたいな存在ですね。
ケンブリッジ大学によって設立された英語検定なのでケンブリッジ英検と呼ばれているのですが、留学や移住の際に求められるテストであるIELTSを実施しているのと同じ団体がやっている試験です。
Pre A1 Starters (スターターズ)から3レベルそのさきはケンブリッジ英検につながっていきます。
一番下のレベルは幼稚園、小学生低学年くらいからの受験が想定されています。
リスニング20分、リーディングとライティングで20分、スピーキング3〜5分。
試験料は受ける級のほか試験場所によっても違うようです。
Startersをどこで受けれるのか調べてみましたが公開試験会場は日本全校で7箇所と日本での試験センターすくないです。
オンライン受験版もあるようですが、申し込みはその試験センターに行かないといけないようで、はっきりいって受けづらすぎますね。
他の試験と同じく学校などの団体向け会場があって、そこに所属する子であれば受けれるようです。おそらくインターナショナルスクールの生徒や英語教室などで受けてるんじゃないでしょうか?
中高生を対象としたA2 Key以降のレベル(児童英検ではなく普通にケンブリッジ英検)だと河合塾が共同運営している関係で河合塾、そしてZ会での会場があります(会員対象)
GTEC Junior
大学共通テストに利用されることになったGTECの低年齢層版です。
GTECはGlobal Test of English Communicationの略。
Juniorに関しては2016年から実施されることになったかなり新顔の部類のテスト。試験は4技能。
学校で受ける試験と個人で受けれるオンラインの試験に別れています。
GTEC Junior
小学校から中学生くらいが受験対象となっていて、小学校の英語教育義務化に沿った形でjunior1が小5junior2が小6junior Pulusが中学1年として位置付けられています。学校での英語の授業開始時期によっては小3からの受験も可となっています。
個人での申し込みはできずに、学校単位での受験。試験中に受験用のタブレットが配布されてそれを利用しての受験になるみたいです。
学校用ということで一般には申し込み方法すら公開されてないもよう。
ベネッセが実施している試験なのもあって、ベネッセが運営する英語教室BeStudioの生徒であれば受けれるみたい。
どれくらいの受験者数がいるのかとかは不明です。
これを個人でうけたい場合は次のGTEC onlineでの申し込みになります。
GTEC Junior online
GTEC Juniorを個人で受験ができるオンラインの試験。
4技能「読む」「聞く」「話す」「書く」の単位の問題構成で、受験時にどれを受けるか選択できるので「読む」「聞く」だけの受験といったこともできるようです。(その場合でも受験料は変わらず)
英語レベルは日本の小学5年生相当~中学2年生で習う範囲相当となっています。
2018年からということで実施実績がまだまだで知ってる人は少ないかも。
受験料1,620円(消費税込)とお安いのもよいです。
TOEIC Bridge
こちらTOEICの前の英語初学者向けのテストとして位置付けられています。
JETを卒業した子はこちらですね。
中学生くらいだとやはりTOEICの試験内容(ビジネス的なこと)が異世界にしか思えないと思うので、もうすこし身近な話題がでてくるこちらのほうがいいかなとおもわれます。
リスニングとリーディングのTOEIC Bridge Listening & Reading Tests(TOEIC Bridge LR)とスピーキングとライティングのTOEIC Bridge Speaking & Writing Tests(TOEIC Bridge SW)にわかれています。
TOEIC Bridge SWの方は午前か午後の時間指定が選択できます。LRを午前中にうけて午後からSWという風に同日に両方受けることもできます。
どこかの学校施設などが受験会場になるのですが英検とおなじく申し込んだ後に会場が指定され受験者が自由に選ぶことができません。
対象年齢を同じくする英検の方が圧倒的に有名かつ会場数も多いと思われるので、子供にとってはあえてこちらを受ける意義はあまりないかもしれません。
いずれTOEICを受けたいけど肩慣らしにまずはこちらからみたいなニーズの受験者が多いのだと思います。
TOEIC Bridge Listening & Reading Tests
リスニング(約25分間・50問)、リーディング(35分間・50問)、合計約1時間でTOEICの半分となっています。
4,860円(8%税込)または4,950円(10%税込)
TOEIC Bridge Speaking & Writing Tests
スピーキングは8問・約15分、ライティングは9問・約37分で、試験会場にてパソコンとヘッドセッドを使用して受験するテストです。
年齢制限はないようですが、公式サイトには11歳未満で受ける場合は保護者から事前にIIBC試験運営センターに問い合わせてくださいとなっています。SWはPCを操作しての受験になるのでそこらへんがあまり小さい子だとどうなるかって感じでしょうね。
9,180円(8%税込時)または9,350円(10%税込時)
TOEFL Primary
TOEFL Primary
TOEFL Primary Speaking
TOEFL Junior Standard
TOEFLの中高生バージョンです。
TOEFL iBTと違って2技能のみの試験ですがTOEFL Junior Speakingという別途スピーキングのテストがあります。
TOEFL Junior Standard
レベルわけや合否はなく結果はスコアで表されます。
公開テスト、季節テスト、留学希望者テストがあります。
公開テストは8都道府県に会場があり誰でも受験可。季節テストは東京のみ、留学希望者は東京か大阪と試験会場が少ないです。
受験費用は3,880円(税込)
TOEFL Junior Speaking
Speakingの試験ですが今の所団体受験でしか受けれないようです。
英検
抜群の知名度を誇るおなじみ英検ですが、私たち親が受けてた頃とかなりかわってます。
センター試験あらため大学共通テストでも採用されることになった英検ですが、過去にとった英検は方式が違って大学共通テストで利用できないですし注意が必要です。
試験会場で受ける従来の英検の他、オンライン版の英検IBA、大学入試センターにも提出できる英検CBT、完全に受験生のみが受験対象となっている英検S-CBTとその障害者配慮版S-CBT interviewがあります。
英検
一番下の級は5級で日本の中学校初等レベルです。
最近では小学生の低年齢層受験も増えてきていますが、1次試験では開始5分前になったら保護者は退出しないといけません。
筆記とリスニングの試験とは別に2次試験でスピーキング(面接)のテストがあるのですが4,5級のスピーキングテストはオンライン上で受けれるようになっています。
3級からは1次試験でライティング(英作文)も追加されます。正しい文法、語彙力の他そもそもの文章の構成(主張、理由、その具体例・・・)が書けてるかなども見られます。
1次試験に関しては通っている英語教室や学校で受けれることが多いです。
3級以上のスピーキング(面接)の2次試験会場は指定された別会場(選ぶことはできません)になるので頑張って連れて行かないといけません。
地方での受験は2次試験会場が遠方になったりして結構時間も交通費もかかって大変なんですよね・・・・。
英検IBA
英検のオンライン受験版です。
Reading Listiong Writing Speakingの4技能RLWS
Reading Listiongの2技能RL
Writing Speakingの2技能WS
RLはなんと受験料500円。WSで2,700円、RLWSだと3,000円。
会場で受ける英検と比べるとオンライン版はとてもお安いのですが、今の所受験や就職の際には利用できないです。あくまでも本試験に備えた模擬試験的な位置付けのテストと思った方が良いです。
級はなく全員同じ試験を受けてスコアが出て、通常の英検だと何級相当かというスコア換算をしてくれます。
英検CBT
CBTはComputer Based Testの略。コンピューターを利用しての試験ということで、ただしオンライン版と違って会場に行って受験する必要があります。
こちらは大学共通テストで認定してくれる英検の試験方式ということでも注目されています。
対象は3級、準2級、2級のみ。
こちらに受かると通常の英検の同じ級を取得したとして扱ってもらえます。通常の英検では4技能のうちのspeakingが1次を合格してからの別日程になるのですが、CBTの場合は同日に受験になります。
受験者の負担を考えるとこちらの方がいいのではと思うのですが、まだ実施している会場が少ないようです。
またwritingもPCを使ってになるのでPCのタイピングもある程度できている必要があります。
GTEC
私なんかは大学共通テストに採用されたニュースで初めて存在をしったんですが、実は1999年から実施されはじめ現在では中高生の受験者実績を順調にのばして英検につぐくらいの存在になっています。
中高校生向けGTEC以外に小学生を対象としたGTEC junior、大学や社会人向けGTECがあります。一般的にGTECといえば中高生向けの試験のことと思っていいです。
GTEC(中高生向け)
主に中学生向けcore、中高向けbasic、高校生向けAdvanceで級が分かれています。
こちらは学校単位で申し込みになり個人で受ける場合はコンピューターを使っての受験のGTEC CBTになります。
会場は所属する各学校で、模擬試験的なアセスメント版(年2回まで)と本試験である検定版(年3回)があります。
特徴として実力をテストするだけではなく、試験結果を受けての「スキルUPワーク」を用意してくれているなど学習教材を提供しているベネッセらしいなという感じです。もちろんそこから対策問題集とか講座を売りたいんだろうなというのが見て取れますが。
GTEC CBT
GTECのコンピューター受験版です。オンラインではなく会場に行ってPCを操作して受験することになります。
年3回試験日が設定されていますがそのうち年間2回までを受けれるようです。
申し込みは公式サイトからGTEC IDの登録を行い、その後マイページから受検申し込みをすることができるようになっています。
低年齢での受験に際して気をつけないといけないこと
小さい子の場合、知らない人ばかりの不慣れな場所で一人で座ってマークシートで回答できるか、もし具合が悪くなったりトイレに行きたい場合に自分で言えるか、他の受験生に迷惑をかけないでいられるかなど英語力以外のところがまず問われることになってきます。
ここがまだ無理そうであればまずはオンラインでおうちから受けれる試験から。
これに該当するのが英検Jr、GTEC junior online、英検IBA。
試験会場がおうちの近くにあり負担が少なそうであれば英検4,5級など。
そして子供によっては英語学習のモチベーションになる試験ですが、試験対策が嫌=英語が嫌になっては元も子もありません。
この辺りはその子の性格を見極める必要があります。