ういちゃん、1歳半からベネッセの子供向け英語教材ワールドワイドキッズ(WWK)でおうち英語を初めてもうすぐ4歳。
WWKでもフォニックスが取り扱われていて私なんかは初めてその時フォニックスの存在を知って、そんなの私が学生の頃はなかったわよー!なんとなくで覚えてきたんだけど!とか思ったわけですが、今時は英語を学ぶならまずフォニックスからというくらい一般的になっています。
ういちゃんはwwkやリープフロッグのDVDをみていくつかは覚えたみたいですが、まだまだ完全ではないしここに出てくるものだけではすべてを読めないよねとフォニックスにもうちょっと真剣に取り組むためにフォニックスについて色々しらべてみました。
フォニックスとは
アルファベットでAはエー、Bはビー、Cはシーなのですがこれが実際に英単語として出てきたときはAはア、Bはブ、Cはクッ、Dはドゥという感じに読まなければならないわけです(もちろん日本語のカタカナとは発音違いますよ)。これをまず規則として全部覚えちゃえば全然知らない単語が出てきても読めるよねというのがフォニックスphonics(アブクド読みともいう)というものの概略。
あくまでも読み、書きに対する習得法であって、英単語自体の意味のインプットや文法は別にやらないとフォニックスだけをがんばっても英語がわかるようになるわけではありません。
アナリティック・フォニックスとシンセティック・フォニックス
フォニックスにも色々細かい流派みたいなものがあるようです。
〇〇さんが考案したから〇〇フォニックスみたいな感じで、だいたい教材がその名前で売られてたりするんですが正直他とどう違うのかがよくわからないっていう・・・。
とはいえそれ以前に大きく分けてアナリティック・フォニックスとシンセティック・フォニックスの二つに分けられています。
アナリステック・フォニックス Analytic Phonics
フォニックス自体は1950年代頃に主張されるようになり、徐々に効果が認められるようになりました。
この昔からのフォニックスのことをアナリステック・フォニックスと呼んでいます。
フォニックスができた頃はある程度英語を耳から覚えている子向けに文字を教えるという前提で考えられていました。milk、moon、moneyなどいくつか同じアルファベットからはじまる単語をあげてmはムなんだよ、hatのhを変えるとmat、ratになるでしょ?atはいつもアットなんだよという感じ。rhyming(韻)といって単語の最初か最後の音が同じというところに注目させるのも特徴です。
耳で聞いて知っている単語から文字と結びついていって覚えていけるのですが、逆にいうと英語をあまり知らない子にはそれぞれの単語の意味を覚える方に意識がいってしまって音の規則を覚えづらかったりするのです。
そうでなくともなかなか規則性にピンとこないという子もいますから、シンセティックフォニックスに比べると習得するのに時間がかかると言われています。
フォニックスに否定的な意見をもっている日本の英語教師のなかにはこの旧フォニックスしか知らない人もまだ多いようです。
シンセティックフォニックス Synthetic Phonics
はじめに一音一音この文字はこの音、この文字とこの文字が繋がったときはこういう音という感じに旧フォニックスよりさらに細かく音節を分けて一音づつはもちろん組み合わせの時の音を丁寧にすべておしえているのが特徴です。ですので英単語をあまり知らなくてもはじめることが可能です。
あいうえおのように一文字一音で学ぶ事になれてる日本人としてもとっつきやすいですよね。ただ英語の場合、初めは一文字一音だったものが変化して規則に当てはまらなくなった例外単語も多いのでそこは最終的には昔ながらの見て覚える方式(sight word)も必要となってきます。
文字を習う順はアルファベット順ではなくよく出てくるもの順に学ぶので1番最初はsです。その後も頻出順に習うため短時間で読める単語が増えていくという大変効率重視な学習方法となっています。
現在はイギリスの学校ではこのシンセティックフォニックスが主流になっています。
背景としてイギリスでは1970年代以降アジア・アフリカからの移民労働者とその家族が急速に増加し、教育現場でも親が非英語圏出身ゆえに英語インプットが不足している子供達の英語の読み、書きに対する能力向上が課題となってきたことがあります。
同様に移民の多いアメリカでもシンセティックフォニックスを取り入れる所も増えてきているようです。
非英語圏の子供にもよいということで日本でも近年注目をあつめているのがこのシンセテックフォニックスのひとつであるジョリーフォニックスで、小学校での英語授業必須化にともない導入前の研修を教師にうけさせた県もあるようです。
ジョリーフォニックスに関してこちらの記事にまとめました。
日本の子どもにはどっちがいいの?
現在の日本の教育現場ではシンセティックフォニックスを取り入れる動きもありつつ、どちらがいいかについては実は意見が分かれるところもあるようです。
特に最近では音だけではなく気軽にカラー映像(動画)を伴って教えることができますので、知らない単語が出てきても映像から推測が容易にできます。単語の音のインプットと共に意味もわかるようになるし、アナリスティックフォニックスでよいのではという意見があるのですね。
一方で一音一音丁寧に教えるシンセティックフォニックスのほうが、正しい英語発音やヒアリング能力の向上には向いているし習得速度も早いのではというのがシンセティックフォニックス支持者の声です。
とはいえ現在はばっつりアナリスティックフォニックスとシンセティックフォニックスは完全に分断されているわけではなく、それぞれのいいとこ取りをしたような教えかたをしている場合もあります。
アナリスティックフォニックスで教えなさいと文化省が推奨してるイギリスでさえ、教科書に採用してるORTであつかうフォニックスはアナリスティックフォニックスなんですよね。
ORTってなんぞやという方はこちらを
まだ子供が英語を始めたばかりで、教材も年齢的にフル活用もできてない感じの状態でその後のことを考えるのは気が早すぎるって自…
つまり両方やっとけばそのうち子供に合う方で覚えるよ……みたいな感覚でしょうか?
あまりどちらがいいかにこだわってもしょうがない気がします。
最近のフォニックス用動画やアプリ
色んな教材がありますが、最近だとyoutubeでも閲覧できます。
次にあげるのは本来有料のDVD教材なのですがyoutubeを見ている時に広告挿入することで利益をあげるビジネスモデルで無料で公式公開されているものなので安心してみてください。
広告がうるさかったらDVD買ってねということだと思います^^;
こちらは別にこのフォニックスの歌の他アルファベットの書き順が学べる関連アプリもあって、うちのういちゃんが好きでちょくちょくやっています。
こちらのAlphablocksっていうシーリーズ、かなりの数の動画が公開されているのですがすごくいいです。
単音から2音、ブレンディング、スペリングと徐々にステップアップしていけますし最後にeがくることで読み方がかわるmagic Eなどこれだけで読みが全部習得しちゃえそうな勢い。
他にもphonicsで検索するとこれでもかっていうくらい大量に出てきますのでお子さんの好みのものを探してみるのもよいかと思います。
親子英語界隈ではリープフロッグのletter factoryやtalking wordが評判高くて、うちもこの二つがセットに入っているDVDセットをもっていますがすごい気に入ってくれてういちゃんもいくつか読みを覚えてくれたようです。
【注意】リージョンの違いで普通の日本のDVDデッキでは見れません。
海外からのDVDの視聴方法はこちら
そんな感じで最近では英語教師よりもなにもしらない親の方がこういう海外からの子供向け動画を通じてphonicsになじみがあるのかもしれませんね。